パニック障害
「パニック障害」は、強い不安感を伴い、発作を起こす症状が特徴の不安障害です。
主に3つの特徴的な症状が現れます。
■パニック発作
満員電車などの混雑した場所や狭い空間で、突然強いストレス(あるいは不安)を感じ、過呼吸や吐き気などの症状に見舞われる。
■予期不安
発作が起きた場所に行くと「また発作が起こるかもしれない」という強い不安に襲われ、行動を抑制してしまう。
■広場恐怖
密閉した空間やコンサート会場などの広くて混雑した場所で、「何かあっても逃げられない」という妄想にかられ、発作などを起こす。
パニックの症状が発症すると、急に息苦しくなり、死ぬかも知れないという錯覚に陥ります。
しかし、呼吸器には全く問題はなく、死ぬことはありません。
これらの症状は、PTSDを発症したあとの合併症として見られることがあり、トラウマ体験後にPTSDもしくは、パニック障害のどちらかが症状として現れることもあります。
PTSDもパニック障害も、辛い体験が苦手な場所で再現され、それによって症状が現れるというのが特徴で、不安から逃れるために行動回避をしてしまうことも、共通の症状として挙げられます。
このような状態が続くと、家から一歩も出られなくなり、外部の恐怖と永遠に闘い続けなくてはなりません。
以上、3つの大きな特徴が特に顕著な場合は、PTSDとパニック障害の併発を疑い、医師に相談することが望まれます。