対人恐怖症
「対人恐怖症」は、何かをきっかけにして、極端に人前に出ることを恐れるようになり、人前に出ると何かしらの症状に悩まされることです。
特に日常生活を深刻に阻害するレベルのものをいいます。
症状として挙げると、
- 赤面症
- 多汁症(人前で大量の汗をかく)
- 叱音症(人前でどもる)
- 息苦しくなる
- 表情が作れない、表情がこわばる
などがあります。
私たちも大勢の前で何かをすると、とても緊張して赤面したり、息が苦しくなります。
但し、それは一過性のもので、日常生活が困難になるということはありません。
対人恐怖症の場合、全ての人にアレルギー反応を起こし、ひどいと引きこもりになり、外を出歩けなくなるのです。
これは、トラウマ体験後に発症するPTSDと非常によく似た面があります。
対人恐怖症とPTSDが合併すると仮定すると、その人のPTSD要因は、天災などではなく、誘拐・監禁事件や強姦の被害など、人によって強い恐怖を植えつけられたことが考えられます。
他人に恐怖を与えられたことから人間不信に陥り、そのまま全ての人に対して何かしらの深刻な症状を出すようになるのです。
対人恐怖症そのものは、どんな方法を使っても、症状を軽減させることが難しいといわれています。
いずれにしても、PTSDと合併して対人問題の重篤な症状を持つ場合、PTSD治療と併せて対人恐怖症対策を具体的にしてくことが求められます。