支えている側もストレスケア
PTSDを発症した患者を支え続けるのは、本当に大変なことです。
無理に支えようとすると、支えている側も大きなストレスを感じやすくなります。
その結果、まわりの人がうつ病などを発症するケースは本当によくあるのです。
人が他人の話を聞く場合、「聞き上手」になることが必要です。
PTSD患者の場合は、聞き上手として特にデリケートに接しなければなりません。
それは、非常に難しいことです。
普段から人の話を聞くのが苦手なタイプの人もいるでしょう。
そういう人の場合、PTSD患者のトラウマ経験や悲観的な考えを聞き続けると、ストレスは急激に蓄積されます。
更に、PTSD患者の不規則な生活、理解し難い症状などを目の当たりにすると、精神的な疲れは一層積もります。
自分では体験したことのないフラッシュバックや解離の症状に対処できず、こちら側に焦燥感が生まれるのです。
ですから、支える側も自分の精神的なバランスが崩れないように、うまくバランスを取ることが必要です。
- 怒りっぽくなる、苛々する
- 頭痛や吐き気に悩まされる
- 眠れない
- 疲れがとれない
- 無力感にさいなまれる
などの症状が出た場合、すぐに医療機関を受診するようにしてください。
いつ完治するかわからないPTSD患者を支え続けることでストレスが蓄積するのは、当たり前のことです。
「自分が頑張らなくては」という気持ちを捨て、気晴らしをするようにしましょう。