診察を受ける前に
初めてPTSDの診察を受ける、或いは周りの人に診察を受けてもらう時、まずどうしたらいいのかわからない人が多いのではないかと思います。
PTSDの診察・治療は、精神科医や心理学者が行ってくれるという漠然としたイメージはあると思いますが、まずは医療機関を受診しようとせず、PTSD関連の支援団体や相談機関に問い合わせをしてみることをお勧めします。
現在、インターネットで検索すると、様々なPTSD支援団体のホームページが開設されていて、電話相談やメール相談などの窓口を設けています。
また、犯罪被害者を支援する会も、強力なバックアップになるでしょう。
強姦被害の場合、いきなり口に出して相談するのが難しいこともあると思いますから、そのような時にはメールで問い合わせをしてから本格的に医療機関を探すなど、工夫することができます。
そして、これから治療を始めたいという人たちに、事前に自分に関する事柄を提出できるようにまとめておくことをお勧めします。
医療機関では、限られた時間の中で、患者の状態を把握しなければなりません。
その中で、もし診断書に似た自己紹介文があれば、それは大きな参考資料になり、問診の一部が省けて大変効率的に治療が開始できます。
具体的には、
- トラウマ経験の具体的内容
- 現在困っている症状
を特に細かく書いて提出できる形にしておくことをお勧めします。