アルコール依存症
PTSD症状でフラッシュバックなどが非常に強く、現実逃避願望が生まれてアルコールを飲むようになると、そのままアルコール依存症になるケースがあります。
アルコール依存症とは、アルコールで得られる精神的・肉体的な作用にとらわれ、やがて自分の意思で飲酒量をコントロールできなくなっていき、心身ともに状態が悪化することです。
アルコールを少量でやめられず、体内に常にアルコール成分が残っていないと気がすまなくなります。
アルコールの量が増えると内臓を患うのは勿論のこと、気分をコントロールできなくなり、周りとのトラブルもどんどん増えていきます。
そして、現実でそのような状態になっていることに嫌悪感を抱き、そこから逃げるために、さらに深酒をしてしまうのです。
一度アルコール依存になると、依存のサイクルから抜け出せなくなります。
もし抜け出そうと断酒をしても、今度はつらい禁断症状(頭痛、吐き気、全身の震え、幻覚など)が待っています。
その禁断症状を通り越すとアルコール依存は治っていきますが、この苦しい過程で挫折をし、再びアルコールに戻っていくケースもあります。
PTSDは、確かに現実逃避をしたくなるような強烈なトラウマ経験です。
そこから現れる症状も、耐え難いと思われます。
しかし、それを理由にアルコールに走ると、今度はアルコールで身も心もぼろぼろになっていくので、絶対に避けなくてはなりません。