うつ病
精神疾患の中でも私たちに最もよく知られているのが「うつ病」です。
私たちは誰もが憂うつと感じる出来事を経験していると思います。
しかし、それらは一過性のものであったり、生活に大きな弊害をもたらすことは少ないでしょう。
うつ病の場合、
- ボーっとしている
- 集中力がなくなる
- 頭が働かなくなる
- 常に空虚感、悲しみがある
- 眠れない
- 食欲がない
などの症状が2週間以上続き、それらの症状が会社や学校を休みがちになるほど深刻化します。
初めてうつ病を体験すると、体は元気なのに食欲がないことから内科的疾患を疑い、内科の検査を受けるなど、なかなか気付けないことがあるかもしれません。
ですから、まわりの人たちが症状の変化に気付き、本人に促すことが必要な場合もあります。
これらの症状が起こる明確な原因は、まだ明らかにされていません。
しかし、少なくとも脳内では、感情コントロールに必要なセロトニンやノルアドレナリンという神経伝達物質が不足している状態が認められます。
この場合、脳内のバランスを整えるために抗うつ薬が処方され、それにより、一時的に症状が緩和することがあります。
うつ病は、PTSDの中の一つの疾患として多くの人にその症状が現れます。
深刻なトラウマ体験をした後にフラッシュバックなどに悩まされなくても、これらの症状に悩まされ、うつ病という診断が下される人も多いようです。