グループ療法・家族療法

PTSD治療の中で、個人が主治医とマンツーマンでカウンセリングを行うだけでなく、同じ症状で苦しむ人たちや家族とともに治療をしていく方法があります。

主に「グループ療法」や「家族療法」と言われるものです。

「グループ療法」は、同じような問題を抱える人が複数集まり、それぞれの心の問題について話し合っていく形式の治療法です。

グループ内では医師やセラピストが進行役となり、それぞれが自分の問題について話し、またほかの人の話にも耳を傾けます。

その後、みんなで意見交換をするのです。

集団の中で話し合うことで、

  • 自分の問題について他人がどう反応するかを知ることができる
  • 対人関係を引き起こす自身の心の問題を発見することができる
  • ほかの人から問題克服に役立つヒントがもらえる
  • 悩みを分かち合うことで孤独感を減らすことができる

などの効果が期待できます。

「家族療法」は、家族を一つのシステムとして捉え、システム全体のバランスを再構築することで患者の心を回復させる治療法です。

ここでは、PTSDを持つ患者だけでなく、家族全員が患者になり、主治医のもとで話し合いをしていきます。

その中で家族間で抱える問題を明確にし、家族それぞれが心の負担を減らす方法を模索していくことができるようになります。

主にうつ病に用いられる方法ですが、人によってはPTSDの場合でも有効な方法です。

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