脳内トラブルによる原因

PTSDを発症するときには、脳内に異変が起きることがわかっています。

強いストレスを伴う体験をすることで、脳内が部分的に変化し、それ故思考のコントロールができなくなるのです。

以下、現在までにわかっている脳内トラブルについて説明したいと思います。

1. 扁桃体の過活動・損傷

扁桃体は側頭葉内側の奥にある神経細胞の固まりで、情動と記憶処理について重要な役割を果たしています。

強いストレスがかかるとこの部位が過剰に反応して通常以上の活動をするようになります。

また、別の神経細胞に侵食されて損傷し、それ故精神のバランスが取りづらくなります。

2. 海馬の縮小

海馬は記憶や空間学習能力に関係する脳の器官です。

MRIでPTSD患者のストレス前とストレス後の脳を比べ、海馬がおよそ1割減少していることが確認されています。

これは、強いストレスがかかると脳内でコルチゾールが過剰分泌し、海馬の神経細胞を破壊してしまうからです。

もっとも、海馬の縮小、つまり海馬の神経細胞の減少は、然るべき治療を受け、トラウマを克服すると挽回することができます。

これ以外にも、2011年に起きた東日本大震災後のPTSDの研究で、震災被害者の脳を注意深く研究した結果、脳体積が減少していることがわかりました。

これらの脳内トラブルや疾患を把握することで、PTSD克服の手がかりが得られるのではないかと期待されています。

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